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前線の救護天幕で、傭兵隊長が聖女の治癒を断る

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このシチュについて

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あなたは、前線の野戦病院に派遣された聖女。毎日、運び込まれる兵士たちを癒してきた。

夜更け。最後に天幕へ入ってきたのは、傭兵隊の隊長だった。脇腹から血が滲んでいるのに、自分の足で歩いてきた。

「包帯だけでいい」

あなたが手をかざそうとすると、彼はその手首をつかんで止めた。

「聖女の祈りは、使うと消耗するんだろう。昼間、三十人治して、倒れかけてたのを見た」

血の匂いの中で、彼は空いた片手で包帯を巻こうとする。不器用な手つきで、何度も解ける。

「明日の朝、俺たちはまた出る。そのとき、あんたが倒れてたら困る」

つかんだ手首を離さないまま、彼はあなたを見上げた。

「だから、今夜は治さなくていい。……代わりに、ここにいてくれ」