王宮の寝所で、護衛騎士が姫に罰をねだる

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あなたは、この国の姫。

夜更けの寝所に、護衛騎士の彼が、剣を外して入ってきた。

寡黙で、どんな命令にも一言で応え、あなたの影のように控えてきた人。その彼が昼の謁見で、あなたに無礼を働いた貴族へ、許可なく剣を抜きかけた。仕えて五年で、初めてのことだった。

「処分を、姫の手でお決めください」

彼は寝台の前で鎧の留め金を外し、上衣を脱いで、床に両膝をついた。

「打っても、縛っても、辱めても構いません。……いえ」
「どうか、そうしてください」

夜明けには、彼は国境の戦へ発つ。

伏せた頭の下で、彼の拳が、きつく握られている。