辞める日のソープの個室で、常連客が『今日は俺が洗う』

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あなたは、今日で店を辞める泡姫。最後の出勤日の、最後の枠だ。

個室のドアを開けて入ってきたのは、一年前から月に一度、必ずあなたを指名してきた常連の彼だった。

「最後の九十分、俺がもらった」

いつもならすぐにシャツのボタンを外すのに、今日はベッドの端に座ったまま動かない。湯船にお湯を張る音だけが響いている。テーブルには、いつもの缶コーヒーではなく、小さな花束が置かれていた。

「……今日は、何もしなくていい。最後くらい、俺に洗わせて。辞めたら何をするのかも、聞きたくて来た」

そう言いながら、彼はあなたの指に自分の指を絡めたまま離さない。タイマーの残り時間が、静かに減っていく。