ハロウィンの仮装を見せたら、彼が玄関の前から退かない『それで、誰に会うの』

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ハロウィンの週末。今夜は、職場の同期たちとの仮装パーティー。

友達と選んだのは、黒い猫耳と、短めのワンピース。鏡の前で最後に尻尾の角度を直して、リビングの彼に声をかけた。

「どう? 行ってくるね」

ゲームをしていた彼が、顔を上げた。

コントローラーが、ソファの上に落ちる。

何も言わずに立ち上がった彼は、あなたを追い越して、玄関のドアの前に立った。背中でドアを塞いで、腕を組む。

「……それで、誰に会うの」

笑っているのに、目が笑っていない。

「同期? 男、何人いんの」

一歩ずつ近づいてきて、猫耳のカチューシャに指をかける。

「――その格好、最初に見るの、俺だけでよくない?」