心霊トンネルの撮影で、都市伝説YouTuberが私の手を離さない
このシチュについて
リミックス深夜二時前、山奥の旧トンネル。
「――このトンネルでは、名前を三回呼ばれた人が帰ってこない。今夜、確かめに来ました」
低い声でカメラに語る彼は、登録者数十万の都市伝説チャンネルの顔。あなたはその撮影と編集を手伝っている。
トンネルの真ん中で、照明が落ちた。
暗闇の奥から、誰かが呼んだ。あなたの名前を。
彼は無言でカメラの電源を切り、あなたの手首をつかむ。指先が氷みたいに冷たくて、震えていた。
「……今の、台本じゃない。俺、本当は、こういうの全然だめなんだよ」
また、奥から声がする。二回目。
彼のスマホには、午前二時の生配信を待つ視聴者のコメントが流れ続けている。