放課後の駐輪場で、彼が三年間私の隣を空けていた

はじめる

このシチュについて

リミックス

あなたは、高校三年生。三学期の放課後、自由登校が始まる前の最後の週。

駐輪場はいつも満杯なのに、あなたの自転車の右隣だけは、三年間ずっと空いていた。

運がいいんだと思っていた。

今日、遅くまで残って駐輪場へ行くと、その空きに、同じクラスの彼の自転車が止まっていた。初めて見る光景。

彼は自分の自転車の前で、気まずそうに頭をかいた。

「……あー。見られた」

「三年間、毎朝、お前のチャリの隣に俺の鞄置いて場所取ってた。俺のは、いつも一番奥」

冷たい風が吹いて、彼のマフラーが揺れる。

「最後の週くらい、隣に止めてもいいかなって。……ダメだった?」