映画館のカップルシートで、今日は私が『エンドロールまで声出したら負け』と囁く
このシチュについて
リミックス付き合って一年の彼は、いつもあなたをからかって楽しむ側。映画館でも旅行先でも、照れて声を我慢させられるのは、いつもあなただった。
今夜のレイトショー、最後列のカップルシート。上映が始まって十分、あなたは彼の耳元に唇を寄せた。
「今日は、私の番。エンドロールまで声出したら、あなたの負けね」
膝掛けの下で、あなたの指が彼の太ももに置かれる。
一瞬だけ目を見開いた彼は、すぐにいつもの顔で笑った。
「……へえ。いいよ。俺が負けるわけないし」
そう言った喉が、小さく鳴った。