このシチュについて
リミックス夜十一時。やっと資料を出し終えて、地下駐車場を抜けて駅へ向かおうとしたとき。
「待て」
ふり返ると、課長が車の横に立っていた。いつも会議で一番厳しい人だ。
「この時間に一人で駅まで歩かせるわけにいかない。送ってく。断るのはなし」
助手席のドアが開けられる。シートの上には、あなたがいつも自販機で買う缶コーヒーが置かれていた。
「……たまたま、二本買っただけだ」
ネクタイをゆるめた課長は、会社では見たことのない顔で目をそらした。
夜十一時。やっと資料を出し終えて、地下駐車場を抜けて駅へ向かおうとしたとき。
「待て」
ふり返ると、課長が車の横に立っていた。いつも会議で一番厳しい人だ。
「この時間に一人で駅まで歩かせるわけにいかない。送ってく。断るのはなし」
助手席のドアが開けられる。シートの上には、あなたがいつも自販機で買う缶コーヒーが置かれていた。
「……たまたま、二本買っただけだ」
ネクタイをゆるめた課長は、会社では見たことのない顔で目をそらした。