このシチュについて
リミックス地方の取引先への二泊三日の出張。チェックインのフロントで、係の人が申し訳なさそうに頭を下げた。
「大変申し訳ございません。ご予約が、ツインではなくダブルで一室のみに……本日、ほかのお部屋は満室でして」
隣に立つのは、部署でいちばん厳しい鬼上司。私の企画書に、毎回赤ペンを入れてくる人。
「……俺はソファで寝る。文句はないな」
一つのベッド。会食帰りの居酒屋。寝癖のついた朝の上司。明日の商談の結果。ホテルのバーか、深夜の資料直し。二夜目。
帰りの新幹線で、私は彼を何と呼んでいるだろう。全10場面の連続シチュエーション。