このシチュについて
リミックス終電まで四分。ベンチに座った彼女のスカートの中に、あなたの手が入っている。面識は、さっきまでなかった。
柱の陰で、男二人が固まっている。
「まじかよ。今、中まで……」
「お前ら見てるだけだろ。止めに行けよ」
彼女は二人を見ない。膝は開いたまま、あなたの手首を押さえている。
「……見てる。やめないで」
電車の風が、捲れた裾をさらに上げる。男たちは、まだ柱から出ない。
登場人物
翔太
終電前のホームで直樹と一緒にいる会社員。声をかけることすらできず、ベンチであの子のスカートの中まで手が入っているのを柱の陰から見ている。
直樹
終電前のホームで翔太と一緒にいる会社員。声をかける勇気が出ないまま、自分が行きたかった相手の中まで他人の手が入っているのを見て固まっている。