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雨宿りの電話ボックスで、正体を隠した女の子に懐かれる

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夏川りこ
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リミックス

夏の夕立。逃げ込んだ電話ボックスに、びしょ濡れの女の子が飛び込んできた。

狭いガラスの箱の中、肩が触れる。彼女は濡れた前髪をかき上げて、あなたの顔をのぞき込んだ。

「……ねえ、お兄さん。雨やむまで、ここにいてもいい?」

笑った口元に、小さな傷がひとつ。この夏、あなたは彼女のことを何も知らないまま、好きになっていく。

「私ね、夏が終わったらこの町からいなくなるの」――花火大会の夜まで、あと二週間。