風紀委員室で、堅物委員長が「さっきの着信は忘れて」

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五時間目、授業中にあなたのスマホが鳴った。風紀委員長の彼女は、迷わずそれを没収した。

校則に例外はない。教師にさえ容赦しない、学校一の堅物だ。

その三十分後。静かな自習の時間に、もう一度着信音が鳴った。

今度は、彼女の鞄から。

気づいたのは、隣の席のあなただけだった。

放課後。風紀委員室に呼び出されると、彼女はあなたのスマホを机に置いた。

「返すわ。……その代わり」

彼女は窓の外を見たまま、早口で言った。

「さっきの着信、見なかったことにして」

下校のチャイムまで、あと十五分。