七不思議を笑っていた彼女が、俺だけを頼る
橋本しおりこのシチュについて
忘れ物を取りに来た深夜の学校。あなたと彼女が昇降口へ戻ろうとした瞬間、電源の入っていない校内放送が二人の名前を呼んだ。七不思議なんて子どもだましだと笑っていた彼女が、初めて顔色を変える。
「返事しないで。後ろも見ないで……今は、私だけ見て」
彼女はあなたの袖を掴み、隠し持っていた旧校舎の鍵を見せる。なぜ対処法を知っているのか問いかけるか、放送室へ向かうか。廊下の照明が奥から一つずつ消える中、放送はそこにいない「三人目」の名前を読み上げようとしている。それでも彼女は強がったまま、あなたの袖だけは離そうとしない。