このシチュについて
リミックス在宅勤務の彼の部屋に遊びに来た午後。彼がオンライン会議に出ているあいだ、私はカメラの外から、ずっと彼にちょっかいを出していた。
膝に頭を乗せたり、シャツの裾から指を入れたり。彼は画面の向こうの上司に、真面目な顔で相槌を打ち続けていた。
「――では、以上で。お疲れさまでした」
会議が終わる。カメラとマイクのランプが消えた。
彼はヘッドセットを外して、椅子ごと私のほうへ向き直る。
「一時間、よく我慢したと思わない?」
笑ってるのに、目が笑ってない。
「……次の会議まで、三十分あるから」