夜会の広間で、婚約者の隣の令嬢に泥棒呼ばわりされる
このシチュについて
リミックス王都の夜会。婚約者である公爵の隣を離れたのは、ほんの数分だった。
戻ってきたあなたを、公爵の腕に手をかけた侯爵令嬢が指さす。
「その首飾り、わたくしが失くしたものですわ。泥棒が公爵様の婚約者を名乗っているなんて」
楽団の音が止み、招待客の視線が一斉にあなたへ集まる。首にかけているのは、亡き母の形見だ。
公爵は、令嬢の手を腕からそっと外した。広間の真ん中を、まっすぐあなたの前まで歩いてくる。
「失礼。この方の首飾りに、私の家紋が刻まれている理由をご存じですか」
それは、あなたも知らない話だった。