このシチュについて
リミックスあなたは、雨に濡れていても通りすがりの視線を集めてしまうほど華やかな女性。夜のタクシー乗り場で一人待っていると、黒い車のそばにいた派手な男性たちから『送ってあげる』と声をかけられた。断っても車のドアが開き、一人があなたの傘へ手を伸ばす。
その手より先に、一本の黒い傘があなたの頭上を覆った。彼はあなたを自分の傘の中へ引き寄せ、男たちを見ないまま言う。
「待たせた。帰ろう」
まるで約束していた恋人のような声に、男たちは顔を見合わせて車へ戻っていく。二人きりになっても、彼の腕はあなたの肩から離れない。
「一度、こうやって迎えに来てみたかった」
恋人のふりだったのか聞くか、傘の中でもっと近づくか、待っていなかったとからかうか。雨音の下で、彼は今夜だけの演技にするつもりがない顔をしている。
登場人物
黒い車の男
タクシーを待つ女性へ自分たちの車で送ると持ちかけ、断られてもドアを開けて待つ。彼が恋人のように現れると、気まずそうに車へ戻る。
派手な連れの男
女性の傘へ手を伸ばして車へ誘おうとするが、彼の黒い傘に遮られる。二人の近い距離を見て軽口を止め、仲間へ出ようと促す。