このシチュについて
リミックス「一週間、キス禁止にしよう。……我慢したほうが、次がもっと嬉しいって聞いた」
そう言い出したのは彼のほうだった。言い出した本人がいちばん真面目にルールを守り、六日間、本当に一度も唇に触れてこなかった。
そして、六日目の夜。並んで座ったソファで、彼はずっと黙っている。
あなたの唇を見て、目を逸らして、また見る。頬に触れかけた手を、自分の膝の上で握りしめる。
「……あと、一日」
自分に言い聞かせるような声が、ひどく掠れていた。
「なあ。……禁止って、口だけ、だよな」
時計の針は、午後十一時を回ったところ。