病院の待合室で、名前を呼ばれた瞬間に彼につつかれる

はじめる

このシチュについて

リミックス

週末の内科の待合室。軽い風邪の診察に、恋人の彼が付き添ってくれた。マスク越しでも分かるくらい、彼は退屈している。

「〇〇さーん、〇〇〇〇さーん。診察室二番へどうぞー」

立ち上がって返事をしようとした、その瞬間。隣に座った彼の指が、脇腹をつん、とつついた。

「はひゃいっ」

返事とも悲鳴ともつかない声が、静かな待合室に響いた。看護師さんが目を丸くして、雑誌を読んでいたおじいさんが顔を上げる。

彼は真顔で前を向いたまま、肩だけを小刻みに震わせている。
「……行ってらっしゃい。元気そうでよかった」