このシチュについて
リミックス金曜の夜、同棲している彼から『後輩も呼んでいい?』と一言。帰ってきた彼の隣には、会社の後輩のユリがいた。
ローテーブルの、いつもはあなたが座る彼の隣。ユリは迷わずそこに座り、取り皿に彼の好きなものだけを取り分ける。
「先輩、これ好きでしたよね」
彼は笑って受け取る。あなたが作った料理を、ユリが「美味しい」と褒めるたび、彼の目がちらりとこちらを見る。
ユリがグラス越しに微笑む。
「彼女さん、羨ましいです。……先輩、会社だと私にばっかり甘いんですよ」
——けれど彼は知っている。ユリを呼んだのは、あなたの妬く顔が見たかったから。
終電は十一時半。ユリが「逃しちゃったかも」と言い出すまで、もうすぐだ。