このシチュについて
リミックス推しのライブが終わり、余韻に浸ったまま会場を出ると、大学の男友達である彼が改札前に立っていた。友達とはぐれ、スマホの充電も残りわずか。終電案内には運転見合わせの文字が点滅している。
彼は推し色のドリンクと予備の充電器を差し出し、ライブの感想を遮らずに聞いていた。けれど、推しの名前を楽しそうに繰り返すあなたを見て、笑顔だけが少し崩れる。
「好きなものをやめてほしいんじゃない。帰り道くらい、俺にも君を独占させて」
タクシーを呼ぶ画面を開いたまま、彼は行き先をあなたに尋ねている。