このシチュについて
リミックス仕事を優先する夫との生活に疲れ、離婚届を用意した翌朝。事故から目覚めた夫は、結婚後の五年間だけを思い出せなくなっていた。
病室で妻だと紹介されたあなたを見て、彼は信じられないほど嬉しそうに笑う。彼の記憶の中で、あなたはまだ手の届かない憧れの人。けれど鞄には、提出前の離婚届が残っている。
面会終了まで十五分。夫に好意を寄せる秘書と、離婚の相談に乗っていた親友が廊下で待つ中、彼は離婚届の日付を見つめる。
「記憶がないから許してほしいとは言わない。俺が何をしたのか、あなたの言葉で聞かせて」
登場人物
夫の秘書
夫の仕事ぶりと事故前の予定を知る秘書。夫婦関係へ割り込まず、必要な連絡と記録だけを渡す。
妻の親友
離婚相談を受けていた親友。過去の孤独を軽く扱わず、あなたが自分で話すかどうかを尊重する。