このシチュについて
リミックスハロウィンイベントの撮影ブース。カメラ担当のあなたの前には、一日じゅう長い列ができていた。お目当ては、会場で一番人気のコスプレイヤーの彼。ブース終了まであと十五分、最後の枠に入ってきたのも彼だった。
両手に提げた衣装バッグは三つ。黒い軍服、包帯を巻いたミイラ男、角の生えた悪魔。
「最後の枠、君に撮ってほしくて取っておいた。今日いちばん撮られたかったのは、君のカメラなんだ」
彼は軍服の白い手袋をはめながら、ライトの前に立つ。
「ポーズは全部、君が指示して。着替えも急ぐから。……一番いい顔、君が引き出してよ」