服を着られなくなった王に、着替えを許されたのは私だけ

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秋の深い夜。王宮じゅうが、息を潜めていた。

王が、衣を着られなくなった。
布が肌に触れるだけで焼けるように痛むという。着替えの世話役は次々と下がらされ、誰もが寝殿へ入るのを恐れていた。

最後に押し出されたのは、新入りの宮女の私。
震える手で差し出した寝衣を、王は——痛がらずに、受け入れた。

帳の奥。灯火に浮かぶ、何もまとわない広い背中。

「お前か。余に衣を着せられる、唯一の娘というのは」

振り向いた王の目が、まっすぐ私を捕らえる。

「近う寄れ。……今宵は、帯を結ぶまで下がることは許さぬ」