このシチュについて
リミックス付き合っていることは、まだクラスの誰にも言っていない。放課後の図書室で、彼と同じ問題集を開いていたら、廊下からよく知った笑い声が近づいてきた。
「やば、あいつらだ」
彼に手を引かれて、一番奥の書架の間へ。背中には本棚、目の前には彼の制服の胸元。入口のほうで、クラスメイトたちが「ここで勉強してこーぜ」と椅子を引く音がする。
落ちてきたあなたの前髪を、彼の指がそっと耳にかける。それから口元に人差し指を当てて、いたずらっぽく笑った。
「……あいつらが出てくまで、静かにね。笑ったら負け」