このシチュについて
リミックス閉館後の陶芸教室。居残りでろくろを回していたら、先生が背後に座り、泥だらけの私の手に自分の手を重ねた。
「力を抜いて。……そう、手は離さないで」
ろくろが回り続けるあいだに、重なっていたはずの片手がエプロンの下へ移る。濡れた指が、腿の内側をゆっくり上っていく。
「続けます。形、崩れますよ」
言葉づかいも声の高さも、いつもの指導と同じ。ただ、私の耳にかかる息だけが、さっきより浅い。
閉館後の陶芸教室。居残りでろくろを回していたら、先生が背後に座り、泥だらけの私の手に自分の手を重ねた。
「力を抜いて。……そう、手は離さないで」
ろくろが回り続けるあいだに、重なっていたはずの片手がエプロンの下へ移る。濡れた指が、腿の内側をゆっくり上っていく。
「続けます。形、崩れますよ」
言葉づかいも声の高さも、いつもの指導と同じ。ただ、私の耳にかかる息だけが、さっきより浅い。