雪で立ち往生したレンタカーで、余裕ぶっていた彼氏が先に我慢できなくなる

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冬の旅行の帰り道。峠の途中で、レンタカーは雪に埋まって動かなくなった。

除雪車が来るまで、およそ二時間。燃料を節約するためにエンジンを切ると、車内はみるみる冷えていく。毛布は一枚だけ。

「寒いなら、こっち来れば? 何もしないって。温めるだけ」

運転席の彼は、いつもの余裕の顔で腕を広げた。

けれど、あなたが毛布ごと腕の中に収まった途端、彼の呼吸が浅くなる。曇った窓の外はもう何も見えない。

「……ごめん。さっきの、撤回していい?」

余裕ぶっていたのは、どっちだったのか。二時間の密室で、先に折れるのは彼か、あなたか。