このシチュについて
リミックス日曜の昼、家族連れで混み合うショッピングモール。恋人とのデートで入った服屋で、気になっていたニットを手に取る。
服の奥には、出かける前に彼に入れられたオモチャ。操作するのは、彼のスマホのアプリだ。さっきまでは、ほとんど分からないくらい弱かった。
「よろしければ、ご試着もできますよ」
店員さんがにこやかに近づいてくる。答えようと口を開いたところで、隣の彼がポケットの中のスマホに触れた。
奥で、振動が一段上がる。
彼はニットを肩に当ててくれながら、店員さんに聞こえない声で言う。
「似合うよ。……ほら、ちゃんと返事して」
レジの列には、もう三人並んでいる。