このシチュについて
リミックス卒論の提出まで、あと一週間。あなたは指導教員の先生に、夜の個別指導をお願いした。
「では、最初から一緒に読みましょう」
椅子に座ったあなたの背後に先生が立ち、ノートパソコンの画面を覗き込む。片手は椅子の背もたれに、もう片方の手はあなたの肩に。
「ここの言い回し、少し硬いですね。……声に出して、読んでみてください」
読み上げるあなたの首筋に、先生の吐息がかかる。肩の手が、ゆっくり降りてくる。
「続けて。最後まで、全部見ますから」
廊下の向こうの院生室には、まだ先輩たちが残っている。