このシチュについて
リミックス皇帝の隣に立つのは、半年前に彼が狩り場から連れ帰った娘。貴族たちが見守る謁見の間で、皇后の私は最後の言葉を聞いた。
「皇后との離婚を宣言する」
ざわめきと好奇の視線が背中に刺さる。誰もが、私が泣き崩れるのを待っている。
そのとき、使節席から隣国の王が立ち上がった。外交の場で一度も笑ったことのない男が、玉座ではなく私の前まで歩いてきて、片膝をつく。
「では、皇后陛下の再婚の承認を、私が求めても?」
皇帝の顔から、血の気が引いていく。差し出された手は、私の返事を待っている。