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推しを失った夜、目覚めたら十五年前。彼は、私の同級生だった

40+
深瀬玲央
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このシチュについて

リミックス

人生がどん底だったとき、ラジオから流れた彼の歌声に救われた。

その推しが、亡くなったという速報。泣きながら眠った夜。

目を覚ますと、蝉の声がしていた。

鏡の中には、高校三年生のあなた。カレンダーは十五年前の、夏の始まり。

「おい。傘、返しに来た」

教室の入り口で、日に焼けた水泳部のエースが、ビニール傘を差し出している。

——知っている。まだ歌手になる前の、あの人だ。

あの夏、彼の未来を変える出来事が起きる。今度こそ、止められるのは自分だけ。

「……なんで泣いてんだよ。俺、なんかした?」