祖父から継いだ競走馬の厩舎で、無愛想な調教師が私を馬主と認めない
このシチュについて
リミックス亡くなった祖父が遺したのは、一頭の若い競走馬だった。馬のことなど何も知らないあなたは、売却の相談をするつもりで、早朝の厩舎を訪ねた。
馬房の前にいたのは、祖父が誰よりも信頼していたという若い調教師。泥のついた作業着のまま、あなたを一瞥して言った。
「売る話なら帰ってください。こいつはまだ一度も本気で走ってない」
けれど、あなたが近づくと、気性が荒いと聞いていた馬が、自分から鼻先を寄せてくる。調教師の手が、一瞬止まった。
「……その撫で方、オーナーと同じだ」
デビュー戦まで、あと一か月。