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誰の誘いも断る公爵が、壁の花の私の前で手袋を外す

30+
綾瀬律樹
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このシチュについて

リミックス

王宮の舞踏会。今夜も、若き公爵は誰の誘いにも応じない。名家の令嬢たちが列をなしても、彼は一曲も踊らずに壁際に立っていると噂されていた。

没落した子爵家の娘であるあなたは、ドレスも流行遅れで、誰にも誘われないまま柱の陰にいた。

その前で、足音が止まる。

顔を上げると、あの公爵が立っていた。会場中の視線が、一斉にこちらに集まる。

彼は白い手袋を片方だけ外し、素手をあなたに差し出した。

「一曲だけ、お相手を。……手袋越しでは、あなたに失礼だと思ったので」