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怪物になった彼と、二人きりで朝を待つ

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竹之下チハル
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夜の一室に閉じ込められたのは、あなたと、怪物の姿になった彼だけ。物音に反応した彼はとっさにあなたを背へ庇ったあと、自分の爪を見て壁際まで退いた。

「……近づくな。まだ、俺でいられるうちに」

彼の言葉は少しずつ途切れ、扉の外からも何かの気配がする。話しかけるか、距離を保つか、出口を探すか。彼は自分こそ危険だと怯えながら、それでもあなたと扉の間を譲ろうとしない。

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