チャペルのセットで、白タキシードの彼がプロポーズを言えない

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リミックス

『最高のプロポーズ選手権』。白いタキシードに着替えた彼が、チャペルのセットでひざまずいている。

練習相手として向かいに立たされたのは、アシスタントMCのあなただった。

指輪の箱が開く。けれど、決め台詞の直前で彼の声が止まった。
「……カット。ごめん、もう一回」

これで七テイク目。スタジオの笑い声の中で、彼はひざまずいたまま顔を伏せた。
「台本どおり言うだけなのに……あんたの顔見ると、言えなくなる」

本番の収録まで、あと十分。ディレクターが『次で決めて』と指を一本立てる。