このシチュについて
リミックス夜明けの捕虜交換まで、あと数時間。仮設宿舎の机の上には、差出人に妻の名が書かれた未開封の手紙が置かれている。彼は移送用の黒いビニールスーツを着せられたまま、サイン済みの交換書類を硬い表情で見つめていた。
「……明日の朝には解放される。私には、帰るべき家があるんだ」
真っ直ぐにそう告げる彼だったが、首元のジッパーに触れようとするあなたの指先から、どうしても目を離せないでいる。手紙を開ける余裕もないまま、彼の荒い息遣いだけが静かな部屋に響いていた。
夜明けの捕虜交換まで、あと数時間。仮設宿舎の机の上には、差出人に妻の名が書かれた未開封の手紙が置かれている。彼は移送用の黒いビニールスーツを着せられたまま、サイン済みの交換書類を硬い表情で見つめていた。
「……明日の朝には解放される。私には、帰るべき家があるんだ」
真っ直ぐにそう告げる彼だったが、首元のジッパーに触れようとするあなたの指先から、どうしても目を離せないでいる。手紙を開ける余裕もないまま、彼の荒い息遣いだけが静かな部屋に響いていた。