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玄関で、熱のある彼氏が「風邪じゃない」と開けない

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このシチュについて

リミックス

あなたは、付き合って一年の恋人。今日のデートは、彼から朝『急用』の一言でキャンセルされた。

嫌な予感がして、スポーツドリンクとゼリーを提げて彼の部屋まで来た。

インターホン越しの声は、がらがらに掠れている。

「なんで来たの。……いや、風邪じゃない。ちょっと寝不足なだけ」

ドアは、チェーンをかけたまま十センチだけ開いた。隙間から見える彼の顔は真っ赤で、額に冷却シートが貼ってある。

「うつすから帰って。じゃなくて、うつるような病気じゃないけど、帰って」

言ってることがめちゃくちゃなのに、本人は気づいていない。

「そのゼリー、そこ置いといて。……あ、桃のやつ?」

ドアノブを握る彼の手が、ふらりと揺れた。チェーンは、まだかかっている。