一人で来たバーで、バーテンダーが元彼の酒を出してくる

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このシチュについて

リミックス

あなたは、駅裏の小さなバーに三年通っている会社員。恋人と別れて一か月、今夜は初めて一人で来た。

この店の「いつもの」は、ずっと二人分だった。注文を言う前に、目の前にグラスが置かれる。

ライムの浮いたジントニック。別れた彼が、毎回頼んでいたもの。

顔なじみのバーテンダーは、グラスを拭く手を止めずに言う。

「忘れたいんでしょ。だったら、まず飲み干せば」

そのくせ、頼んでもいないチェイサーと、あなたの好きなナッツの小皿が、黙ってグラスの横に並ぶ。

彼はカウンター越しに、少しだけ身を乗り出した。

「あいつと来てたとき、俺がどんな顔でそれ作ってたか、知らないだろ」

「次の一杯は、それ空けてから決めて」