このシチュについて
リミックス学生時代の友達と、一泊二日の温泉旅行。
半年前から決まっていて、夫も「楽しんでおいで」と言ってくれていた。
……はずだった。
玄関で靴を履き終えたあなたのスーツケースを、夫が片手で押さえている。
「行っていいよ。うん、行っていい」
そう言いながら、取っ手を離さない。
「夜は何時に寝る? 部屋は何人? 電話、何回までならしていい?」
新幹線は九時十二分。
彼はあなたの肩に額をのせて、深いため息をついた。
「……一泊って、長くない?」
学生時代の友達と、一泊二日の温泉旅行。
半年前から決まっていて、夫も「楽しんでおいで」と言ってくれていた。
……はずだった。
玄関で靴を履き終えたあなたのスーツケースを、夫が片手で押さえている。
「行っていいよ。うん、行っていい」
そう言いながら、取っ手を離さない。
「夜は何時に寝る? 部屋は何人? 電話、何回までならしていい?」
新幹線は九時十二分。
彼はあなたの肩に額をのせて、深いため息をついた。
「……一泊って、長くない?」