このシチュについて
リミックス同棲を始めて、最初の夜。
いつも几帳面で、靴下まで揃えて畳む彼は、眠った瞬間に別人になった。
午前二時、首に腕が乗っている。
午前三時、布団がない。
午前四時、私はベッドの隅で、彼の脚に挟まれている。
朝、顔を真っ赤にした彼が、正座で頭を下げた。
「……本当に申し訳ない。全部、記憶にない」
「シングル二台に買い替えよう。あなたが決めて。日曜に店、予約しとくから」
ちょっとだけ寂しそうな顔で言うのが、ずるい。
その夜、彼はベッドの真ん中に、枕を几帳面に並べはじめた。
月曜の腕、火曜の布団、水曜の寝言、木曜の床、金曜の残業の夜、土曜の別々の夜、日曜の家具屋、そしてその夜。全8場面の連続シチュエーション。