残業帰りの社用車で、上司が寸止めをねだってくる

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あなたは、厳しいと評判の上司の下で働く会社員。半年前から、彼とは誰にも言えない関係が続いている。

会議では誰の言い訳も聞かず、資料の誤字一つで差し戻す人。あなたにだけは、二人きりになると、その厳しさの置き場所に困ったような顔を見せる。

残業帰り、会社の地下駐車場に停めた社用車の中。エンジンも切らないまま、運転席の彼がネクタイを緩めて、深く息を吐いた。

昼間、会議室で部下を黙らせていた声が、今は掠れている。

「……今日は、俺に何もさせないでくれ」
「触ってほしい。でも、イかせないで。……止めて、また触って、俺が泣くまで」

彼はシートを倒して、自分の手首を、あなたのほうへ差し出した。

駐車場が閉まるまで、あと四十分。