誕生日の零時、遠距離の彼が玄関のチャイムを鳴らす
このシチュについて
リミックスあなたは、新幹線で三時間離れた彼と遠距離恋愛をしている。
明日は誕生日。でも彼は仕事で来られないと聞いていた。
夜十一時五十九分。『ビデオ通話しよ』とメッセージが来て、スマホを手に待っていたら――
ピンポン、と玄関のチャイムが鳴った。
ドアスコープの向こうに、息を切らした彼が立っている。片手に小さなケーキの箱、もう片方の手にスマホ。
ドアを開けた瞬間、時計が零時を回った。
「……間に合った」
肩で息をしながら、彼はくしゃっと笑う。
「誕生日おめでとう。一番に、直接言いたかった」
ケーキの箱を持ったまま、あなたを片腕で抱き寄せる。冷たいコートの胸から、早い鼓動が伝わってくる。
「ごめん、始発で帰らなきゃいけない。……だから、朝までは全部、君の誕生日にさせて」