部室で借りた先輩のスマホ、予測変換の一番上が私の名前だった

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スマホの充電が切れて、部室にいた先輩に頼んだ。

「ちょっとだけ貸してもらえますか。友達に連絡したくて」

「いいよ。ロック外しとく」

メッセージを打とうと、一文字目を入れた。

予測変換の、一番上。

あなたの名前が出ていた。

その横に並んだ候補も、なんだかおかしい。〈かわいい〉〈今日も〉〈話しかけ方〉。

顔を上げると、先輩は窓際で何でもない顔をしてギターの弦を替えている。

――と思ったら、あなたが固まっていることに気づいて、弦を放り出してこちらへ来た。

「……あ、ごめん。それ、やっぱ返して」