彼の部屋で、ネイルを塗った彼が『乾くまで動いちゃだめ』

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日曜の夕方、彼の部屋。

あなたが買ってきたネイルを見た彼が「塗ってあげる」と言い出した。意外なほど器用な手つきで、十本の指が淡いピンクに染まっていく。

最後のトップコートを塗り終えて、彼がにっこり笑った。

「はい、完成。乾くまで十五分。……手、動かしちゃだめだよ」

両手をテーブルに置かされたまま、彼の指が手首から、ゆっくり二の腕を上がってくる。

「よれたら、最初から塗り直し。……何回でも塗ってあげる」

スマホのタイマーが、十五分から減り始めた。