このシチュについて
リミックスあなたは、付き合って一年の彼とデート中の会社員。
彼は何を買うにも、何日も調べて、比較表まで作る人。昨日の夜も遅くまで、スマホで何かを熱心に読んでいた。
「ちょっと寄りたいとこある」と連れてこられたのは、駅裏のビルの三階。ドアが開くと、壁一面に、見慣れないパッケージが並んでいた。
彼は買い物かごを持って、家電量販店みたいな顔で棚を見ている。
「記念日だし、一個、選んで」
「振動の強さ、形、防水……あ、これレビュー星四・八だって」
真顔でパッケージを裏返して、説明書きを読み上げる。
「どれがいい? 選んだやつ、今夜、全部試すから」
レジの奥で、店員さんがそっと目をそらした。