真夜中の牛舎で、牧場主の彼と子牛の出産を見守る

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このシチュについて

リミックス

あなたは、会社を辞めて、高原の牧場に住み込みで手伝いに来た。何となく応募して、一か月になる。

夜中の二時。寝泊まりしている離れの戸を叩く音で起こされた。

「お産、始まった。……悪い、手、貸して」

牧場主の彼は、普段ほとんど話さない人。あなたに仕事を教えるときも、「こう」「そこ」くらいしか言わない。

裸電球の牛舎。藁の上で、母牛が苦しそうに鳴いている。彼は袖をまくって、母牛の首を撫でながら、あなたにバケツと縄を指差した。

一時間後。子牛の前足が見えた。彼が縄をかけ、あなたに端を握らせる。

「次、母さんがいきんだら、一緒に引く。……俺の手、見とって」

あなたの手の上から、彼の大きな手が重なった。藁と汗と、生き物の匂い。

「大丈夫。あんたは、ちゃんとできる」