地元の神社で、幼馴染が十年分の絵馬を並べている
このシチュについて
リミックスあなたは、お盆に帰省した会社員。子どもの頃によく遊んだ神社の夏祭りに、十年ぶりに来た。
境内の奥、絵馬掛けの前で、背の高い人が一枚ずつ絵馬を外していた。
振り返った顔に、見覚えがある。小学校の卒業と同時に引っ越していった、幼馴染。
「……やっと来た」
彼は外した絵馬を、石段に並べていく。一枚、二枚、十枚。
どれも同じ字。年号だけが違う。
『あいつにもう一回会えますように』
「毎年、盆だけ戻ってきて書いてた。神様、十年かかったけど」
最後の一枚だけ、彼は裏返したまま、手のひらで押さえている。
「今年のは、まだ見せない。会えたから、書き直さなきゃいけないし」