このシチュについて
リミックス入学式の講堂。学籍番号が一つ違いで、隣の席になった。
「これ、一枚多く配られたっぽい。いる?」
それが最初の会話。それから四年間、テスト前も、花火大会も、クリスマスも、彼はいちばん近くにいた。
誰かに『付き合ってるの?』と聞かれるたび、二人そろって『友達』と答えてきた。
卒業したら、彼は遠い街へ行く。
入学式、新歓の帰り道、花火大会、イブのイルミネーション、二十歳の誕生日、留学の見送り、内定の屋上、卒論の前夜、卒業式、新幹線のホーム。四年間をめぐる、全20場面の連続シチュエーション。