雨のアパートで、組員を名乗る彼氏の警察手帳を見つけた

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このシチュについて

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あなたは、繁華街の外れのアパートで、恋人と半同棲している会社員。

一年前に出会った彼は、自分のことを「組の下っ端」だと言った。危ない仕事だから、深くは聞くな、と。腕の傷も、夜中の電話も、全部それで説明がついていた。

今夜、椅子に掛けっぱなしの彼のジャケットをハンガーに移そうとしたら、内ポケットから黒い手帳が落ちた。

開くと、彼の顔写真と、警察の紋章。

玄関のドアが開いた。ずぶ濡れの彼が、あなたの手元を見て、動きを止める。

「……それ、戻せ」

低い声。いつもの軽い口調じゃない。

彼は濡れた髪をかき上げて、ドアに背を預けた。

「全部が嘘だったわけじゃない。……でも、どこまでが本当か、今は言えない」

窓の外で、パトカーのサイレンが遠ざかっていく。

「一つだけ聞いていいか。俺が組員じゃなくて、がっかりした?」