このシチュについて
リミックス二限の前の大講義室。いつもの後ろの席に座った途端、通路の向こうから学部一の人気者が手を振った。
昨日の夜、終電を逃した彼を、ほんの少しだけ部屋に上げた。何もなかった……とは、ぎりぎり言えない。
「おはよ。ね、昨日の続きって、いつする?」
声が大きい。前の列の女子が三人、同時に振り返った。
「は? 続きって何?」「え、二人そういう感じ?」
彼は悪びれもせず、あなたの隣にどかっと座る。テーブルの下で、膝だけがぴったり触れてきた。
「否定しないんだ?」
教授が入ってくるまで、あと五分。