憧れのバスケ部の先輩が、今日からうちに住むことになった

はじめる

このシチュについて

リミックス

毎朝七時、渡り廊下でトランペットを吹きながら、私は体育館の窓の向こうを見ている。バスケ部の先輩が、いつも一人でシュート練習をしているから。

夏休み前の夜。リビングに入ると、母の隣に、その先輩が座っていた。

「お母さんの昔からの友達の息子さん。ご両親が海外転勤で、高校卒業まで、うちで預かることになったの」

先輩は立ち上がって、少し照れたように頭を下げる。

「……よろしく。朝、いつもこっち見てるよね」

ばれてた。

「学校では、内緒にしとこっか」

明日の朝練は、同じ玄関から出ることになる。夏休みまで、あと一週間。